【レポート】第11回学習会★救急センターでのCOVID-19疑い患者対応の実態と報告

講師: 大阪府済生会吹田病院 救急センター 右田 和彦 様
開催日時:2021年7月2日(金)20時~21時
テーマ:救急センターでのCOVID-19疑い患者対応の実態と報告

<学習会のアンケート結果>

<感想・ご意見>

  • 新型コロナと戦って一年が過ぎ、今までの対応を振り返る機会となりました。ありがとうございました。
  • 感染の認定看護師もいない病院で勤めており、卒業した学校の同期の認定や管理職に教えてもらい助けられました。どのご施設も同じように、大変だった中、積極的に患者を受け入れて行こうとする姿勢が素晴らしいと思いました。
  • 本論には関係ないが、2016年、中島先生を介して調査でお世話になった吹田病院(当時は池田看護部長)の佐藤看護部長のご尊顔を拝することができてよかった。講演後の質疑応答の部分は、組織風土の形成などに関連することが多く、非常に勉強になりました。
  • この貴重な体験を拝聴できたことに感謝いたします。
  • 自部署の発表だったのですが、他施設の方々からのご意見がとても嬉しく、また引き続き勤務して行く自信ともなりました。ありがとうございました。
  • 「メンバーが協力して士気を高めあう」、とのことですが、1年以上も継続できた理由は何でしょうか。特別の工夫がありますか。医療スタッフの方々の「生命と向き合う」、「プロ意識」など、他業種とは違うかと思いますが、企業人として参考にできればと思います。
  • コロナに走りながら、スピーディに対応されている事に感動しました。上手く行った事、課題があった事を整理して、是非発信してください。我々メーカーにとっても、参考になりました。有難うございました。
  • 検査や防護具等に制限があるなか、現場の意見を吸い上げ、病院を上げてサポートし、それに現場の職員が応えて奮闘されたことが臨場感を持って伝わってきました。素晴らしい発表だったと思います。
  • 現場の取り組みをまとめ、発表頂き本当にお疲れ様です。ありがとうございました。
  • 毎回、とても勉強になります。医療者ではないのに参加させていただき感謝申し上げます。
  • 私は社労士で医療機関における「いきいき職場」作りのお手伝いをしています。本日のお話にあった「病院の意思決定やスタッフの声を病院が聞いてくれる姿勢」は、まさに勤務環境改善に繋がるなぁと思いました。2024年に向けて、時短計画策定のモデル事業もスタートしています。本日お伺いしたメッセージを現場での支援に繋げたいと思います。ありがとうございました。
  • 参加させて頂きまして大変ありがとうございました。
  • 普段、お聞きできない現場の生の声がお聞き出来てよかったです。

アカデミア看護研究会 事務局より

第11回の学習会は、COVID-19対応に関することでした。初めて緊急事態宣言が出されて以降、すでに1年以上が経過し、未だ収束しない状況ですが、これまで現場でどのような工夫がされてきたのか、どのように組織づくりをされてきたのか、など大変参考になり、また勇気と誇りを頂けたお時間でした。
1時間の報告と意見交換だけでは時間が足りなかった数名の方々と、さらに30分ほどディスカッションを行うほど盛り上がった学習会でした。それについては、下記に会長からのコメントを入れております。
COVID-19という未知の状況であるからこそ、協力して取り組む組織づくりの大切さを痛感いたしました。今後もこのような現場の声をお伝えすることで、看護職の知恵を伝える場を作れたら良いなと感じております。学習会の場が看護職の皆様、また医療を支えて下さる皆様に勇気をお伝えできる場となるよう今後も努力してまいります。
第11回学習会へのご参加ありがとうございました。今後ともアカデミア看護研究会をどうぞよろしくお願いいたします。

【追記:会長コメント】
閉会後の様子ですが、そこでは参加者のお一方から、①発表者の右田さんへ、何がその行動を支えているのか、という看護師という仕事を済生会吹田病院で、継続していることへの質問がありました。それに対しては、本当に心を打たれるようなご回答を頂きました。確かに日々はとてもしんどく、決して楽なものではないけれども、やはり看護師という職業をベルーフとして認識しているんだな~っという素晴らしい看護師としての自覚が明確に醸成されていることがわかりました。それを受けて②管理者としてどのような支援をスタッフにしていったのか、その工夫などあるか、という質問があり、そこに対しては発表者の方からは、現場の意見をとにかくよく吸い上げてくれた、という組織内の情報共有が確立されていることや心理的安全が確保された組織であることを述べられていました。さらに師長さんたちがよく話を聴いてくれたという状況もあったようです。その師長さんたちが、さらに看護部や組織の管理者たちへタイムリーに伝えていける環境にもあったということが奏功していることも伝わりました。一方、看護部長様は、とても謙虚に、今でもスタッフへのメンタル面での支援やいろいろな支援は不十分で、ぜんぜん足りてないと思う、そんな中、本当にスタッフたちはよく頑張ってくれていると感謝している、っと仰っていました。もちろん組織行動として管理者支援は完璧ということはあり得ませんが、②への発表者の回答から考えると、このように看護部長さんが謙虚にまだまだできていない、もっとスタッフに何か支援はないか、っと考えつつ、とにかくやってみよう!というプロトタイプの考え方で組織行動をされていることが、ひいてはスタッフ支援もタイムリーにできていることに良い影響を与えているのではないかと感じました。まさにこれは、組織理論でいうところの「U理論」を実践されている組織そのものだと改めて理論を現場に還元されている素晴らしい組織だな~っと感じました。(文責:中島美津子^.^)

アカデミア看護研究会 事務局