【レポート】第15回学習会★大学病院看護職の休憩取得の現状とSOCの現状

講師:東京医療保健大学大学院 看護学研究科 高度実践看護コース2年在学 菊地 磨理子 様
開催日時:2021年11月5日(金)20時~21時
テーマ:大学病院看護職の休憩取得の現状とSOCの現状

<学習会のアンケート結果>

<感想・ご意見>

  • 今まで休憩をしっかり取るという概念ありませんでした。忙しければ平気で少し削ってましたし、早く帰るためならと思ってたので。発想から、SOCの低い人間なのだと思いました。SOCは努力で改善できるのか、疑問に思いました。
  • プリミティブな疑問として、結論(パワーポイント26)の最初の行にあった「同居…」とSOCの関係がよくわからなかった。途中からの参加で聞き落した可能性もありますが、研究目的とどうかかわるのか、大いに疑問ですので、具体的に関連を丁寧に示してほしいと思われました。
  • 看護師のSOCが低いというのは、何となく理解できるような気がします。というのは、皆さん多くの人の期待を背負い込んで、それをまじめに受け止められているからです。とすれれば、真面目に応えようとすればするほど、「(患者さんをはじめ関係者の)期待に十分応えられない自分」がいるわけで、その自責の念から自己効力感が低下し、自己肯定感と類似する概念(だと勝手に思いました)のSOCを低下させているような気がします(素人考えです)
  • 発表お疲れさまでした。このような素敵な会で発表する機会を与えてもらえることが大変うらやましく思います。SOCについて説明する際、レジリエンスについても認識されていない方もいらっしゃるのでストレスとレジリエンスについて説明したのちにSOCについて説明することも一つの手段かなと思います。(私は、SOCについて知らないスタッフに上記の説明を行い研究してもらいました)頂いた貴重なご意見を大切に研究のまとめ頑張ってください。
  • SOCはしりませんでした。その後の中島先生や酒井先生のフォローで、理解することができました。面白い視点の取り組みだと思います。
  • 非常に興味深く拝聴いたしました。ストレス感については企業でも注目しており、センサーによる計測やストレスチェックなども行っています。SOCという言葉を始めて聴き今後さらに深く勉強したく思いました。たくさんの調査結果データをお示し頂いたので画面を見るだけで精一杯でなかなか整理ができませんでした。可能な範囲で資料共有いただければと思います。
  • 貴重なご発表、ありがとうございました!SOCについて、高すぎるのもよくないといった発表を以前学会で聞いたことがあるのですが、本日のお話では、高いほど良いといったお話のように感じました。不勉強につき、もしもそのあたりのことがお分かりでしたら伺ってみたいと思いました。お疲れ様でした。
  • 部署の責任者として、スタッフの休憩時間を毎日管理しており、必ず所定の1時間を取得できるよう、業務の工夫をしています。また、自分の休憩も必ず取得するようにしています。休憩に関して、部署の責任者の考えに違いがあると思われ、休憩の計画表、実施記録を毎日記載し、責任者が確認するしくみになっています。これからの研究発表が楽しみです。
  • SOCという言葉を初めて聞き、最初は内容もほとんど理解できず、難しいなと思って聞いていましたが、発表の後の説明などで理解することができたと思います。その上でもう一度発表を聞き直したいなと感じました。理解できてくると、とても興味深い研究内容だと思いました。結果から、さらに 何故なのかな 知りたいな という好奇心にかられました。
    お忙しい中の発表、本当にありがとうございました。
  • プレゼンの緊張、私も同じ経験したので心の中で応援していました!お疲れ様でした!!
  • SOCというワードを今回初めて聞いたので、興味深く視聴しました。
    「看護師の休憩」と聞くと、「ちゃんととれない」などのネガティブな印象が先走りますが、SOCというワードを軸に、「休憩とれている」群に注目され、探っていかれた点が新しいと思いました。
    看護師はSOCが低い傾向、というお話でしたが、その背景には労働環境や人間関係による肉体的・精神的疲労・疲弊が関連しているのではないかと推察しました。
    弊社でも毎年2500人前後の看護職に実態調査を実施しており、「看護師白書」としてリリースもしております。(以前中島先生にもデータを見ていただきました)
    そこでも休憩時間に関する設問がありますが、今日の発表を聞いて、設問数や設問内容にもっと工夫できそうな点があったので、改善していきたいと思います。
    今後、さらにブラッシュアップされ、論文になった際は拝読したいです。本日もありがとうございました!
  • 院生の発表の場というのもいいですね。統計の勉強会なども科学的根拠を明らかにするという意味でもあってよいかも?

アカデミア看護研究会 事務局より

第15回学習会のテーマは「大学病院看護職の休憩取得の現状とSOCの現状」でした。今回の調査において、年齢や経験年数、学歴で有意差がみられないという結果から、SOCは個人の生育環境や社会経験等が影響していると考察されました。
人生経験の質を育むことがSOCを形成し、そのことが看護職の現場における各個人の行動や価値観にも影響を与えている以上、職種を超えて積極的に取り組んでいく姿勢が必要になると感じました。
看護職のキャリア支援そのものが、良質な人生経験を積めるようなものとなることを切に願っています。大変有意義な時間となりました。
金曜の遅い時間にも関わらず、多くの皆様にご参加いただき誠にありがとうございました。今後ともアカデミア看護研究会をどうぞよろしくお願いいたします。

アカデミア看護研究会 事務局