【レポート】第17回学習会★医療現場のホンモノDXシリーズ第2弾「医療DX時代の多職種連携」

講師:全国医療介護連携ネットワーク研究会 会長
医療法人社団創成会土屋医院 院長
土屋 淳郎 様
開催日時:2022年1月7日(金)20時~21時
テーマ:医療DX時代の多職種連携

<学習会のアンケート結果>

<感想・ご意見>

  • 驚きと感激のあるお話に感謝いたします。ICTは適切な状況で活用するが、頼りからは×。顔の見える関係、環境づくりこそが大切というお言葉が胸に迫りました。
  • 地域包括ケアの難しさを感じた。このような素晴らしい先生が、現場で頑張っているがICTの規格の標準化や統一ができず、DXの本来の機能が発揮できていない。費用も含め、行政がルールを作り現場のサポートを強力にしなければ、進まないと感じた。
  • 退院支援の際、訪問医が地域により偏りがあることがわかってきたところで、先生のお話が伺えて良かったです。緩和ケアが必要な場合、夜間の対応をして頂ける訪問医が増えることを願っています
  • 貴重で興味深いお話ありがとうございました。”顔の見える”連携(ベースには信頼の形成があると勝手に思いましたが)というのは、患者のQOLを高めるためという意図の為ならば、絶対必要であると再確認できました。だとすると、そこに関わる関係者の範囲はどこまで拡げるべきか、お話の中では行政の参加が盛んに言われていましたが、検討すべき課題のようにも思えました。また、そこで関係者が「共有すべき情報」の整理も必要のようにも感じましたが、その一方で映像や音声もというお話なので、この辺りは、専門の先生方はどのように判断されているのか知りたいと思います。
  • 現場に精通されている先生のお話、とても分かりやすく、納得できるものばかりでした。もっともっと時間があれば、先生もたくさんお話してくださり、そこから、色々な話に発展したのかな?と感じました。規格が統一されていないことで連携のしにくさを感じることもあります。また、クラウド型のほうが便利で効率も良いという思いもありますが、高価になりやすく、地域の事業所単独では導入するための壁が高くなるのも事実です。やはり話にも出たように、地域単位や国単位などである程度の規格、コストの補助などを決めて頂けると嬉しいですよね。今後、多くの連携が医療や介護のみならず、災害や緊急事態の時に必要になると思います。行政に任せていたら後手に回ることも、日頃からの連携等ができていたら、自分たちでどうにかできてしまうかもしれませんよね。最終的にはそのほうがコストも抑えられる結果になることもあるのではないでしょうか?初期投資、未来への投資をしてほしいです。アセスメントの重要性・・・確かに必要ですよね。データーも必要・・・でも、やはり人との連携等において、コミュニケーションも大切にしたい・・・血が通っているのですから・・・と思ってしまいます。このバランスがとても難しいと感じます。
  • 在宅医のお話、興味深かったです。これだけ在宅で多職種連携ができるようになってきて、病院内での多職種連携も同じようにできないのかな?と思ったり、長いこと、多職種連携って看護の課題だったけど、これでけできるようになってきて、まだ課題ってあるのかな?あるとしたら、どんなこと?と思いました。

アカデミア看護研究会 事務局より

第17回学習会は、医療現場のホンモノDXシリーズ第2弾「医療DX時代の多職種連携」でした。ビジネスの現場でも医療現場でもDXへの期待が高まっていますが、多職種連携をおこない、地域包括ケアシステムを構築していくために必要なことは?その範囲とは?今回の講演では実例を交えて、医療DX時代の多職種連携について述べていただきました。技術革新は日進月歩であり、医療を取り巻く環境も変化が続いていますので、様々な事柄の兼ね合いを考慮せざるを得ない状況は続くと思いますが、だからこそDXの推進は、限られた医療リソースを効率的に最大限活用する大きな助けとなると思います。今後も各機関が連携し、ともに知恵を出し合いながら効果的なDXを実現することが必要だと改めて感じました。
講義後の質問タイムでは、多くの方のお話をうかがうことができ、大変有意義な時間となりました。
金曜の遅い時間にも関わらず、多くの皆様にご参加いただき誠にありがとうございました。
今後ともアカデミア看護研究会をどうぞよろしくお願いいたします。

アカデミア看護研究会 事務局