【レポート】第30回学習会★生命知能と人工知能 ―AI時代の脳の使い方・育て方―

講師:
東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻
教授
高橋 宏知 氏
開催日時:2023年2月3日(金) 18:00~19:30(質疑応答込)
テーマ:生命知能と人工知能 ―AI時代の脳の使い方・育て方―

<学習会のアンケート結果>

<感想・ご意見>

  • 音楽に合わせてリズムをとるマウスを見て、楽しいってみんな同じなんだと思いました。
  • 研究している方の発想力が違うと思ったのと同時にルールだけを守るのは楽しい生き方ではないという人間味ある言葉が素晴らしいし仕事においても同じだと感じました。
  • AIという言葉が独り歩きして、人と同様のことがAIで何でもできてしまうかのような印象にいつも疑問を感じていましたが、それが科学的に違うものだということを聞いてスッキリしました。貴重な機会をありがとうございます。
  • 理解できないところも一部あったが、意識ある生活を心がけたい。
  • 初めての参加で少し難しい内容でしたが、最後には晴れやかな気持ちになりました。意識を大切に色々な事にチャレンジしながら楽しく生きていこうと思いました。 ありがとうございました。
  • 難しい内容でついていけないところもありましたが実験などを見て楽しませてもらいました。
  • 高橋宏知先生の「脳情報の解読と制御」、三田慎一郎先生の「科学者はなぜ神を信じるのか」を読んでみたいと思います。
  • 私は第二次AIブームといわれた時代にコンピュータ会社にエンジニアとして入社し、その変遷を見てきた者ですが、今の第三次AIブームはちょっと異常で、なんでもかんでもAIで解決できるといった風潮が強すぎると思います。今日の先生の講演では特に人間の持つ意識の意味やその重要性についてのお話しが一番興味深かったです。AIが向いている部分と向いていない部分があると思っています(医療分野でも)がやはりAIは意識を持つことは出来ないのではと思いました。モーツアルトを聴かせて酵母を発酵させて作った日本酒が喜多方にありますが、酵母の死滅率が減ってまろやかになるそうです(様々なジャンルの音楽を聴かせて死滅率を図った数値を酒蔵で見せてもらいました)が動物も植物も音楽を感じているのではと思います。高橋先生の研究や成果そして考え方がもっと世の中に広がっていけばよいと思います。
  • AIに侵略されるのでは?と思っていた一人です。今回、脳は案外アナログなんだ!という反面、想像の源となる場所で、自分の世界の可能性に少しワクワクしました。 私自身の普段からは、少し遠いところにある内容でしたがとても興味深いものでした。 明日、ジュンク堂に行きます‼ 本日はありがとうございました。
  • 「意識」は感覚器から得た情報に基づき、脳の中に創られる自分だけの世界ということがよくわかりました。だとすれば、やはりあの「ねずみ」は意識的にビートに乗って音楽を「楽しんでいた」ところに知性を感じました。あの映像にワクワクしました。
  • 多様性を生かす生命知能、多様性を排除する人工知能。それぞれの良さを生かして共存する重要性をあらためて感じました。また、そもそも生きていて、考えたり、学習したり、文化を楽しんだりできることの素晴らしさを感じました。明日から、また違った視点で考えることができそうです。本ご講義を拝聴できましたこと、貴重な機会となりました。誠にありがとうございました。
  • 今の私では理解出来ないことがありましたが、この事実も含めて楽しむことができました。高橋先生が研究を楽しんでいらっしゃる姿勢が伝播してくるような感覚でした。
  • 大変勉強になった。
  • 改めて人間の脳の力を考える機会となりました。
  • 自分では、なかなか飛びつかないテーマ企画に感謝いたします。
  • 難しい内容でしたが、本を読んでみたいと思いました。
  • 貴重なご講演をありがとうございました。新たな気づきを発見し多くの学びに繋がりました。
  • 今回、特別に参加させていただきました。最近の話題書である「多様性の科学」という本の中にもAI的な組織はイノベーションが起こりにくいという箇所があり、改めて高橋先生の お話は役立ちました。ありがとうございました。
  • アメリカではラットをペットとして飼っており、獣医師も 人間によく懐くといっていたので、よく理解できた。
  • 途中から参加でしたので、論点がずれてしまう回答かもしれません。ご了承ください。 テンポ(リズム)は、大事だなと感じていたことは間違っていなかったんだなと感じています。緊急時や平常時においても、物事を進めるのにテンポ(リズム)が乱れると支障が生じやすいので、安定したテンポ(リズム)で取り組めることの実践ができるといいのかなと感じました。ありがとうございました。
  • 意識とは、の捉え方が、自分の中で変化している。
  • 一見、看護には関係なさそうでも、内容がつながる楽しさを感じました。

<今後、取り上げて欲しいテーマ>

次回の2024の診療報酬、楽しみにしています。
  • 科学的に考えた認知症の方への対応 デイサービスの機能訓練 時代や個別性を考えた新人指導のやり方
  • 中野信子先生の本も面白くて購入しています、ぜひ中野先生と高橋先生の対談をお願いします。
  • 今回のような思いもかけないような刺激的な研修を今後ともよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。
  • 感覚器のもつ未知なる能力について知りたいです。
  • 働き方改革を推し進める時、変化に柔軟に対応できる組織作りについて。 今、働いている人が、継続して勤務できるために、人間関係作り等
  • 参加者のバックグランドからウェルビーイングや「幸せな職場の経営学」などが良いかと思いました。

アカデミア看護研究会 事務局より

今回の学習会では「生命知能と人工知能 ―AI時代の脳の使い方・育て方―」をテーマにお話しいただきました。
AI時代だからこそ、人間の脳をどのように使うのか?という重要な問いですが、私たちの脳の役割とAIの役割それぞれの違いを知り、理解することで、共存していく未来を思い描くことができました。人工知能をただいたずらに享受するのではなく、人工知能の能力をふまえながらも自己の思考を放棄することなく、脳が生み出す魅力ある味わいを楽しむことを忘れずに生きようと感じます。多くのみなさまにご参加いただき、活発なディスカッションで大変有意義な時間を過ごすことができました。ご参加いただき、誠にありがとうございました。
今後ともアカデミア看護研究会をどうぞよろしくお願いいたします。

アカデミア看護研究会 事務局