【レポート】第49回 米国の多様な医療制度の背景とナースプラクティショナー(NP)の自律的な活躍について

講師:山根 陽子 氏
開催日時:2024年9月6日(金)18:00~20:00
テーマ:米国の多様な医療制度の背景とナースプラクティショナー(NP)の自律的な活躍について

<学習会のアンケート結果>

<感想・ご意見>

  • 今後、NPの活躍の場は多岐にわたり、必要とされると思います。自施設でもまだNPを理解している職員が少ないと思うので、NPの活躍の場をつくり職員に受け入れてもらい、患者中心の医療が提供できるようにしたいと思いました。 皆さんとの意見交換で多くの学びを得て、視野が広がりました。
  • 先駆的に取り組んできた他国の実情を知ることができ、大変勉強になりました。同時に、日本の現状なども比較することができ、考えさせられることにもなりました。今後、専門職としてどうしていくべきなのか、個々の考え方にもなると思うのですが、同じ看護師という資格を持ちながらも複数に区別されていくことになることが好ましいのか、どうなのか、そこにも疑問を感じざるを得ません。学力、時間、経済的なことなど個々の環境は異なり、国民同様に看護師である私たちも様々です。日本は皆保険制度である一定の保証がある国です。看護師が今後発展していくためにも、同じように平等の機会がハードルが高くない状態でスタートラインを与えられることを望みます。卒後や資格所持後は個々の考えや努力で、オプションとして、その成果は対価などで、それが大規模な医療機関等だけの恩恵にならないように、小規模や物理的環境が整っていない地域に住んでいても・・・。 今後、NPは日本で個人開業が認められるのでしょうか?どこかに所属するか、あるいは法人格などを習得して起業するしか、独立という働きからはできないのでしょうか。地域に、ということを考えていくときに、所属か、独立か、その壁が立ちはだかるような気がします。独立・・その分、責任なども重くのしかかってくると思いますが、NPを目指す人はもしかしたら、独立という方法が地域においては働きやすいのかな?と個人的に思いました。それも含めて個々の考え方ですね。
  • 本日は有意義な講義の企画、内容をありがとうございました。 NPの卒後教育について質問した東京医療保健大学の高度実践看護師コースの門木理恵と申します。 米国ではFNPが最も多く7割を占め、3600時間以上の実務経験があれば自立して特定行為を行えるとうかがいました。 日本では卒後教育は1-2年の研修期間がある病院もありますが、まったくない病院もあり、さらにローテーションの科も病院ごと違い、さまざまです。ローテーションの科も、主流は外科、救急、ICUなどであり、綜合内科などの比率は低いのが現状です。 そこでお聞きしたいのですが、米国ではFNPとなるために卒後教育はどのようなものがあるでしょうか。研修年数以外にもローテーションの科や、研修終了時のNPとしての具体的な目標や評価項目などがあればぜひお伺いしたいです。
  • まるで対面でご講義を受けているようなとても分かりやすい全く飽きない素晴らしい「間」と「流れ」と「内容」にとても満足しています!NP米国での様子がとても分かりました。さらにNP資格を取ってからの事も州によって異なり、まるで日本の医師会が阻んでいるような状況も60年の歴史がある米国でさえ、まだあるのだな~と少し、クスっと笑えました。とはいえ、今後の高齢社会を考えると、FPNはとても大事ですし、日本でも、医療Maasもやっと出てきたくらいですので、米国は既にその問題が大きく、治療難民が生じていることでさらにNPの活躍が求められることが手に取るように伝わりました。またとっても嬉しかったのは、アメリカ国民の中で、21年間もの間看護師が「最も正直で倫理的な職業」と言われていることとUSニュースランキングでNPが1位であったことです! 日本では残念ながら1位ではありません。そもそもNPさえ知られていませんし、看護師の職業も、本来ならば最も正直で倫理的な職業だと胸を張ってい言いたいのですが、ロボット看護師様なルティーンワークをこなすだけの看護師もわりとかなりの一定数存在するので、やはり、キャリアとして真剣に取り組んでいるからこその1位なのだろうと脱帽いたします。とはいえ、日本でも、コロナでやはり看護師は社会にとても必要な存在だと再認識され、いま、やっと社会的にも地位が上がりつつあります。さらにNPも活躍に期待されていますし、60年先を行く米国にはまだまだほどお遠いですが、日本は日本なりのNPの発展を遂げるのだろうな~と改めて明るい未来を感じました!本当にあっという間の時間でした。修了後ので交流も闊達な意見交換を45分間もあり、ものすごお~~く楽しかったですし、知的好奇心がくすぐられた時間でした。ありがとうございました!
  • NPの事、理解出来ました。日本でも医師からのタスクシフトをもっと進めていきたいです。 何時も旬の話題提供に感謝いたします。