講師: 国立病院機構東京医療センター 本田美和子先生
開催日時:5月7日(金)20時~21時
テーマ:優しさを伝えるケア技術ユマニチュード
<学習会のアンケート結果>
<感想・ご意見>
- 認知症患者様と接する機会が多いので、とても参考になりました。
- アルコール依存症や認知症患者がHCUに多く入院されています。ケアにも困っているようで、何かヒントがいただければと思います。
- ユマニチュードの定量的効果の判別モデルを創りたいと思いました。
- 「あなたは大切な存在だ」と思っていても、伝えるのは難しいと感じることは少なくない。それを伝える技術をたくさんの失敗から開発されたというのはとても興味深かったです。伝える側も、伝えられる側も笑顔になれる。医療に限らず、人として身に着けたいスキルと思いました。本日も貴重な機会をありがとうございました。
- ユマニチュードにもともと興味があり、聴講させていただきました。ポリファーマシーの効果についてお話がありましたが、技術を身につけることでこのような効果を得られるのは、ケア受ける方にとってはもちろんのこと、ケアを提供する側にとっても意味のあることのように感じました。しかし、この技術は個人個人が身につけるのではなく、組織として取り組むことが重要であることを理解しました。
- 貴重なご講演をしていただきありがとうございました。
- COVID-19の感染拡大に伴い忙殺している病院の現場で「あなたは私にとって大切な人です」というメッセージは患者だけでなく、医療者に対しての大切なメッセージであると思います。医療者と患者が相互作用をもたらすよう、組織へのアプローチ方法を研究していただけることを強く希望しております。
- 我が組織で看護師は「まるで奴隷に働かされている」と日々嘆いており、自分の体力の限界まで働くことで体調不良者と退職者が続出しております。
- 介護度の重い高齢者を日々ケアすることは、大変で心を亡くすとはこんなことをいうのかなと現場にいて感じることがあります。現状を何とかしたく参加しましたが、施設全体で取り組んでいけるよう働きかけていきたいと思います。
- 昨日も楽しい研究会ありがとうございました。ユマニチュードなる言葉は初めて聞きましたが、語源がヒューマニティならば、われわれの日常生活にも深くかかわるものであることが理解できます。看護の世界の話にすると、どうしてもケアする人のスキルのようになってしまいますが、昨日のお話にもありましたように、組織風土としてどうするのかという視点も大事ですし、ケアする側とされる側の関係性という視点から見れば、一方的にケアする側の看護師のスキル獲得の努力にゆだねる事への危険性(看護師の負担の増大)も感じました。であるのならば、一般の教育現場にも当てはまるなーというのが率直な感想です(生徒はケアされる弱者か…というと若干疑問ですが)。そういう意味で、日常的に、ケアされる側になった時に備えて、ヒューマンスキルとして、我々が備えておくべき態度ともいうことができるのではないかと考えました。
アカデミア看護研究会 事務局より
第9回の学習会には、多くの皆様にご参加いただき誠にありがとうございました。COVID19の感染再拡大による自粛となった2度目のゴールデンウイーク中での開催となりました。アンケートからも、医療現場の状況が厳しい中で、何か改善策に繋がるものはないかと考え、ご参加いただいたように感じました。短い時間ではありましたが、「ユマニチュード」をそれぞれの組織の中で活用いただき、少しでも看護職の皆さんのご負担が軽減されたらいいなと思っております。まだまだ、医療の状況は落ち着きませんが、それぞれの場所で健康に活躍されることをお祈りいたします。
今後ともアカデミア看護研究会をどうぞよろしくお願いいたします。
アカデミア看護研究会 事務局